BPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング:以下BPR)という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?大企業でERPのパッケージ導入に際してひと昔前に流行った(?)言葉なので、SIerの方など、その界隈にいた方とお話すると「あぁ、ちょっと前にそんなことも言ってたね」とご存知の方も多いと思います。
このBPRが最近、働き方改革などの影響でもう一度見直されています。BPRとは簡単に説明すると、企業活動や組織構造、業務フローを抜本的に見直し再構築していく業務変革活動です。日々現場で実施する業務改善活動とは違います。これらが混在して語られることも多いのですが、それぞれの違いを理解して使い分けることが重要です。
そこで、今回はBPRと業務改善の違いについて資料を纏めてみました。よろしければ参考にしてください。
【まとめ】
組織が何かしらの不振を抱えている場合、その病巣を明確にして治療しなければいけません。放っておくと、取り返しのつかないことになります。
たとえば、私たちが何かしらの病気に罹った想像してください。
治療に入る際には必ず、病巣がどこにあるのかを検査します。それには多様な視点の検査が必要(レントゲン検査、触診、MRI、血液検査…)です。
組織に言い換えると、現場目線や経営目線…あらゆる角度の分析が必要です。
そして、病巣が明確になり、外科的な治療を施したとします。ただ、それだけで病気は治ったとは言えません。その後にリハビリを実施して、日常生活を送れるようにし再発しないために日々の生活を変える必要があります。その後、最終的に病気に掛かる前よりも健康的な体を手に入れるようなメニューで生活できることが理想です。
これを組織に置き換えると、外科手術などで病巣を取り除くなど抜本的な治療をBPRだとし、その後の再発防止や更なる健康な体を送るための活動が業務改善となります。
相互の役割を明確にして、バランスを取ることで誰にとっても「働く」を楽しめる組織がつくれるはずです。