”はたらく”を楽しむ

produce by 株式会社リビカル。効率よく働くこと、人生と仕事を愉しむこと、その為のテクノロジーや業務改善メソッドについて。

RPAやシステム導入前に業務分析を大切にしている理由

働き方改革」という文脈で業務を効率化して残業時間を削減したいという意見は最近の社会トレンドです。

 

そこで、私のところにも「どうしたら良いですか?」「ひとまず、RPAとかAIとか入れたいです」「IT導入したいです」という相談が来ます。

(ちなみに、弊社へご相談いただけるのは、基本的に中小企業様です。最近、RPAは大企業に留まらず導入検討がされているのだと身を以て感じています。)

 

きっと、様々なアプローチがあり、企業によってもハマるものには差があるので『正解はコレ!』というものが無いというのが『正解』だとは思います。

 

なので、私はまず『業務を分析させてもらえませんか。』ということが多いです。

 

最近では『とりあえず何かしたい!RPA入れたい』とおっしゃる、お客さんも多いです。

ただ、業務の現状を見せてもらうと整備されていない。

 

ここにRPAを入れるのって『散らかった部屋にルンバ入れるようなもんですよ』と言いたい。

し、言ってます。

 

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ルンバ入れるためには、部屋を掃除しなければいけない。更に効率よく隅々まで掃除してもらうためには、脚の付いた家具を配置したりする必要がある。

 

業務分析と設計も同じようなものです。

RPAやシステム導入はあくまでも手段でしかありません。

 

業務とは何なのか!?

 

『業務』というのは、企業が考えている事業計画を実行するための日々の活動です。なので業務と事業計画には整合性がとれていることが大切です。

 

そのために『業務』を細かく要素分解して、その性質を見極めることが第1ステップとなります。

 

そして『課題』を特定させます。

 

その『課題』を解決できる手段が、RPAかもしれない…人員配置転換かもしれない…BPO(ビジネスプロセスを外注)かもしれない。

 

ここでやっと、その企業にあった『正解はコレ!』かもしれないという道が見えるのです。

 

業務分析をしていくと、何にどれくらい時間をかけていたのか!?リソースの分配の偏り…属人化している業務、あまり売上に繋がっていない業務…なども目で見ることができます。

 

あるお客さんは、業務分析と再設計でRPA導入前にすでに業務量が2/3程度に減少。残業時間が、前年度と比較して30時間減少しました。そして、ここまで綺麗になった組織にRPAを入れて更にスリム化を検討しています。

 

なので、私はまずは業務分析を大切にしています…というお話。